黒染め強要、下着の色指定まで・・・「ブラック校則をなくそう!」 プロジェクト

かつて、男子生徒は校則で「丸刈り」と決められていた。

そんな校則に負けず劣らず、近年でも生徒の尊厳を無視したような「ブラック校則」が存在する。

例えば、
・もともと髪の色が薄い生徒に黒染めを強要する
・癖っ毛の生徒に地毛である証明書を提出させる
・下着の色を指定し、それをチェックする

などである。

筆者が通っていた中学でも、下着の色は「白」と決められていた。
そもそも白は白い体操着や制服からは透けて見えることがある。最も目立たない色はベージュだ。

生徒と教師は対等ではない。教師に従わない生徒は「ダメなやつ」「できないヤツ」のレッテルを貼られ、なぜ従わないのかという意見に耳を傾けてもらえることは少ないように感じる。
生徒の反発を受けて、教師が「この校則はおかしい」と感じたとしても、覆すことができる機会は多くないだろう。

しかし、ここ数年で、Twitterなどでも #ブラック校則 というタグが流行し、上記の他にも様々なトンデモ校則が報告される中、その現状を「変えたい」人たちがプロジェクトを立ち上げた。

それが、「ブラック校則をなくそう!」プロジェクトである。
現在、Change.orgというサイトで署名を集めている。
「ブラック校則をなくそう!」プロジェクトChange.org
署名ページはこちら

このプロジェクトでは、
・署名活動の結果を文部科学大臣に提出
・「ブラック校則」の実態調査
・子どもたちにふさわしい校則やルールの提案

をミッションとしている。

ネット署名はまだまだ認知度も低く、実際にプロジェクトが成功した事例は少数派ではあるが、着実に数を増やしているとのこと。
全国どこにいても、「変えたい」思いに賛同することができることで、多様性に富んだ、個の意見が尊重される世の中に少しでも近づくのなら、それはネット社会がもたらす大きな恩恵と言えるだろう。

「決まりだから、仕方ない」そう思いながら自分の意見を殺さなければいけない世の中は、少しずつ変わりつつあることは間違いない。